- 氏名 (Name):
- 大倉 真人 (OKURA, Mahito)
- 所属(University):
- 長崎大学 (Nagasaki University)
- Email address:
- okura@nagasaki-u.ac.jp
- Homepage URL:
- http://www.econ.nagasaki-u.ac.jp/staff/okura/
- 専門分野 (Major):
- 保険 (Risk and Insurance)
- 研究テーマ(Research Theme):
- 保険市場におけるコンフリクト構造の分析(Analysis of conflict structure in the insurance market)
- キーワード(Keywords):
- 保険市場(insurance market)、競争と協調(competition and cooperation)、ミクロ経済学(microeconomic theory)
- 研究の内容(Research Contents):
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保険市場には、保険会社、保険契約者、保険代理店、保険規制者など様々な主体が存在していることから、それらの利害構造についても少なからず複雑である。例えば、保険会社と保険契約者とはいわゆる「売り手」と「買い手」に該当することから、保険料水準についての利害が対立している。あるいは保険会社と保険代理店との関係は、「受託者・委託者関係」(プリンシパル・エージェント関係)にあると言え、通常の経済取引の場合と同様、代理店手数料の問題や代理店の販売努力水準(代理店が十分な販売努力を行わない可能性)などの点において利害対立が見られる。
その上で、本研究者は、保険市場におけるこのような利害構造を明らかにした上で、より望ましい保険市場の在り方についての考察を行うことを目的としている。そしてこの目的を達成すべく、主としてミクロ経済学(個別の企業や市場の効率性などを主たる議論の対象とする経済学の分野)の手法を用いたモデル分析を展開している。
これまで具体的に取り組んできた研究テーマとしては、保険金詐欺の発生メカニズムに関する分析、保険市場における市場参入および参入阻止戦略に関する検討、保険商品にかかる差別化戦略についての考察、保険市場の情報構造が主体の行動に与える影響(逆選択、モラルハザードなど)の分析、などがあげられる。いずれのテーマにおいても、直面する利害構造をモデルによって表現した上で、その特徴について論じ、かつ望ましい状態を実現するための手法(規制の在り方など)についての提起を行っている。
また、現在進行中の研究テーマは、「競争と協調に関する経済分析」である。保険市場においては、上で述べたような利害対立が存在する一方、保険会社同士あるいは保険会社と保険代理店などが協調的な行動をとる場合も少なくない。保険金詐欺を抑止するために保険会社同士がお互いの持つ情報を交換しあっていることなどはその好例である。このような現実を鑑みた上で、どのような場面において「競争」が生じるのか?あるいは「協調」が生じるのか?また、どのような形で「競争」と「協調」を組み合わせることが望ましいといえるのか?さらには、その望ましい組み合わせを実現するための現実的手段としてはどのようなものが考えられるのか?などの問題について考察している。
- 主な業績(Major Publications):
- “Financial Instability and Life Insurance Demand,” Asia-Pacific Journal of Risk and Insurance 2.1, pp.63-75, Spring 2007 (jointly with Norihiro Kasuga).
- “Coopetitive Strategies of Japanese Insurance Firms: A Game-theory Approach,” International Studies of Management and Organization 37.2, pp.53-69, Summer 2007.
- “Coopetitive Strategies on Japanese Insurance Fraud Problem,” In G. B. Dagnino and E. Rocco (Eds.), Co-opetition Strategy: Theory, Experiments and Cases, forthcoming, London: Routledge.
